国語

指導理念

　文章から学ぶ、多彩で広い視野。自ら思考し実行できる人間に成長してほしい。

｢国語力がない｣という表現を耳にしますが、これは国語の学習を習慣的に行ってこなかったために｢国語の力が育っていない状態｣をあらわしています。国語力と呼ばれるものは｢読みとる力｣｢考える力｣｢表現する力｣の三大要素から成り立っており、習慣的な学習において養成されるものです。したがって、｢文章を読み、考える｣という作業を日常的に継続し、｢表現すること｣を意識的に実践することで国語の力を身につけることができるといえます。この｢文章を読み、考える｣という行為の中で、多くの文章に触れ様々な人生観に出会い、他者の思考や思想を知ることができます。｢知ること｣は｢自ら思考すること｣の基礎となることを実感してほしいと思います。また、多くの表現に触れることで言語レベルの向上も図ることができます。文章読解をとおして｢知ること｣｢できること｣が増えれば、今まで遠ざけてきた国語を身近に感じることができます。また、｢話の筋道｣と｢筋道を作るための言葉｣に対する意識を高めながら経験を積み重ねることによって、国語的感覚が磨かれていきます。これらのことを日々実践し、子どもの｢自ら思考し論理的に表現できる力｣を育てていきたいと考えております。

指導システム

　テーマ別読解

｢文章を読み、考える｣ことを実践する一つの方法として、様々な文章をテーマ別に体系化したものに触れていきます。それぞれのテーマにおける典型的思考パターンを知ることによって、思考の第一歩を踏み出しやすくすることが目的です。また、｢知っていること｣が多いほど、初見の文章への対応も容易になります。 さらに、入試でよく出題される文章と類似する｢論点・展開｣を知ることで、言語レベルと思考レベルを入試に近づけていくことができます。

　レベル別読解

テーマ別読解を使用語句や内容からレベル別に細分化し体系化しました。これらを使用することにより、集団指導型の塾にみられる科目別能力を無視したクラス編成における弊害を取り除きます。各個人の現時点でのレベルに応じた文章を使用することで、達成感を得ることができ、向上心が芽生えてきます。

　実践的語彙力養成

文章読解に際して不可欠になるのが語彙力です。一般的に暗記事項とされていることです。 しかし、表面的な丸暗記では実際の読解演習においては役に立つことは少ないでしょう。語彙力養成の過程で自ら表現すること（アウトプット）を重視し、暗記（インプット）に工夫をこらし｢丸暗記の苦痛｣を軽減します。 人間の感覚・生態に基づいた暗記をすすめていきます。早い段階からの習慣化によって、｢読解力｣・｢思考力｣・｢表現力｣の養成を目指します。