指導理念
意味を考え因果関係を整理し順序立てて立式する、中学数学につながる算数の指導
指導方針
低学年
算数の基礎となる計算力の強化と文章題の条件整理の方法の導入を中心に、個別指導を進めていきます。計算方法に無駄が無いか、文意を正しく読み取った上で適切な条件整理ができているか、そのような点を重視しつつ反復演習を行い、確実な処理能力の習得を目指します。また、条件整理の方法としては、表、線分図、数直線、ベン図等の書き方を訓練していきます。
低学年のときは算数が得意だったのに高学年になって苦手科目になってしまったという子の多くは、「式の意味」を考えずに問題を解いている傾向にあります。ひとつの例として、低学年で出題される問題の多くは答がキリの良い数値になっているため、なんとなく足し算にしたり引き算にしたりして正解してしまっていることが挙げられます。「今回は割り算の勉強だから割り算の式を立てればそれでよし」といった学習をしてしまうことさえもあります。加減乗除のやり方を習いたての段階で、「なぜ掛け算をするのか」「なぜここでは割り算の式になるのか」を理解させた上で自分の力で立式できるように指導していきます。
高学年
受験に出題されるすべての単元の基本的な考え方と解法を理解し、使いこなすことを目的とした指導を行います。特に低学年時は未習である「比・割合」を使った解法を用いた指導を重点的に行います。「割合」の単元の中でも「分数倍」という概念をどこまで理解できるかが、算数、ひいては中学以降の数学を学ぶ上で大きなポイントとなってきます。そのため、ますます意味をよく考えて立式すること、文意を読みとった上で正しく条件整理をすることが必要になります。
また入試学年になると、志望校別の問題プリントを使用し志望校の入試問題の傾向対策にあたります。当然のことながら、入試問題の出題傾向はそれぞれの中学校によって異なります。志望校合格に向けて実際の入試を強く意識し、問題選択、時間配分といった戦略的な観点からの指導もしていきます。